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| 今回、「認知症1 症状の心理学」「認知症2 認知症の症例集」「認知症3 心理学的な対応」の3部作を上梓いたしました。 この3冊の目指すところは、 「認知症高年者に対しての優しさとは?」 「何をすれば優しいことになるのか?」 の解答を得ることにあります。 これらの書物を参考しにして頂ければ幸いです。 今から20年前くらいから、「高年者には優しくしなさい」と言い続けられてきました。 しかし、よく考えてみると「優しくしなさい」だけでは、何をすれば優しいことになるのかよくわかりません。 乳幼児・児童・少年・青年・中年者・高年者など、それぞれに対応する「優しさ」は異なります。 いろいろ障害のある高年者のために ・部屋や衣類を清潔にしてあげること ・食事や入浴の介助をしてあげること ・病院などへの通院に協力してあげること ・話相手になってあげること ・一緒に生活すること などは「優しいこと」ではなくて、家族や介護者などにとっては「義務」のレベルの対応でしょう。 私たちは上記の幾項目かを実践していれば、「私は高年者に優しいことをしている」「私は親に優しい」と思い込む傾向があります。 私たちの「優しさ」をもう一度考え直す必要があるでしょう。 なお、これら前述の書物、認知症1・2・3の上梓にあたっては、保科光俊、佐藤久美子氏他、御殿場高原病院のケースワーカー諸氏と、酒木保先生(宇部フロンティア大学院教授、中国大連大学客員教授)、小山寛先生(三重大学教授)、寇華勝先生(湖北 民族学院客員教授、埼玉医科大学 非常勤講師)各先生のご協力を得られたことにより完成できました。 心から感謝いたします。 ならびに、黎明書房・斎藤靖広氏にご苦労頂きました。御礼申し上げます。 著者は以下2名です。清水允煕・清水 学 「認知症1 症状の心理学」 さて、私たちは認知症について知ろうとすればするほど、現在の認知症についての知識がまだまだ不確かなものであることに気がつくでしょう。 例えば、認知症の状態を「軽度」とか「重度」または「まだ正常です」と言うとき、その判断の「根拠は?」と質問されると、大抵の場合は返事に窮してしまいます。 私たちは日常の診療行為の中で、次のような言葉をご家族から聞くことは決して少なくはありません。 「そんなに進行しているのですか」 「掛かり付けの先生が『認知症に陥っていますよ』と教えて下されば、もっと早くから対応を考えられたのですが・・・残念です。私たち家族では親をひいき目に見てしまうので、親がボケているなんて考えることはできませんでした・・・」 「私たちは仕事が忙しくて、親の相手をしている時間がないので・・・。何かあれば掛かり付けの先生が教えてくれると思っていたもので・・・」 要するに、下記のような仕事に従事している方々は、もう少し『認知症』について理解してほしいということのようです。 |
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