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Bさん女性75歳
Bさんはひとり暮らしです。夫は8年前(平成10年)に亡くなりました。
子供は男の子が3人います。
皆遠方にすんでいます。
長男・次男は年に数回、実家である母親を訪ねます。三男は商店主で比較的自由なため、毎月数回は母親の話し相手に行っているとのことでした。
Bさんの趣味は読書とカラオケ、三味線でした。当院受診時のBさんは、認知症の第一段階、つまり軽度の状態と考えられました。
次のような症状が出現していることが前記判断の根拠となっております。
(1)現在に到るまでの経過と症状を述べてみましょう。
平成10年頃 ・夫が亡くなってから、仲間との付き合いや外出が減った。
平成14年頃 ・物忘れが目立つようになったことを子供たちが気付く。
平成16年頃 ・物忘れが激しくなった。話合ったことをすぐに忘れてしまう。
平成17年頃 ・几帳面な性格で、それまでは食器なども、決まった場所に整理整頓されていたが、あちこちとバラバラに片付けられているようになった。
・「淋しい」と言うようになった。
・不安が強くなると眠れなくなる。
・使用しない部屋の掃除をしなくなった。
平成18年頃 ・料理の味付けが、多少、塩っぽくなった。食事の副食物を作らなくなった。
・惣菜を買ってきて食べている。
・同じ食品を買ってくる。
・冷蔵庫に賞味期限切れの食品が多くなる。
・気になることは、用事が済むまで気にしている。
・日に5〜6回くらい、同じ内容の電話をかけてくる。
・もらい物を誰からもらったか分からないことがある。顔つきがきつい時がある。
などです。
したがって平成18年に出現した症状により、認知症の第一歩、つまり軽度の状態にあると判断しました。
Bさんは、このまま生活していると、次のような症状が出現してくるでしょう。
- 水道やガス栓の閉め忘れ。
- 鍋をこがす。
- いろいろな通帳をしまい忘れ、何度も再発行をしてもらう。
- 老人会等の役ができなくなり、会員とのトラブルが発生する。
- 知っている筈の人の名前を、いつまでも思い出せない。
- 2つの用事を頼むと1つを忘れる。
- 目的を持たない生活、計画のない行動の日々が続く。
- 自分の間違いを認めようとしない。
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