1/3
 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

 さて、今回は『あなたは痴呆になるかどうか』です。
 「私は人生の最後でボケてしまうのでしょうか」
これはよく質問される言葉です。
 人は誰しも必ず老い、それを避けることはできません。
 では、認知症はどうでしょうか。周囲を見渡すと、70歳代でボケてしまう人もいるし、90歳、100歳を過ぎてお元気な方もいらっしゃいます。
 何故、そのような差が現れてくるのでしょうか。
 できることなら、認知症の出現をできる限り遅らせたいと、私たちは願います。私たちの病院では、入院された方の認知症の進行をストップさせたり、進行速度を遅くすることが可能なことを数多く経験しております。
 運がよければ、改善さえもあり得るのです。
 このような経験は、認知症に陥る前の生活様式、つまり、その人の考え方を適切なものとするなら、認知症を避けることが可能であることを示しています。
 私たちは、一人ひとりの考え方に、ある程度固定化されたパターンを持っています。
 例えば、現在、孤独な毎日を送っている人がいるとしましょう。例外的な人もいますが、このような人たちの大部分は『つまらない』『していることはいつもと同じ』という状態で生活しています。
この原因は何でしょうか?
○配偶者を亡くしている。
 またはあまり話をすることを好まない。
○子供たちは親のことをあまり気にしない。相手にしない。
○付き合う友達がいない。
 などが考えられます。
では、その原因は何でしょうか。
○配偶者と、老後を豊かにする優しい考え方をしてこなかった。
○子供たちの育て方を間違えた。
○友人を大切にしなかった。傲慢で、自分勝手、ケチであったため、友達から敬遠されている。そのため、「自分は孤独が好きだ」と言い続けている。
 などが考えられます。
 では、これらの原因は何なのでしょうか。
○幼い頃、両親からの育てられ方に問題があった。
○学校教育にも問題があり、良い先生に恵まれなかった。
○配偶者から、不適切な影響をうけた。
○考え方や精神的な面で、自分を育てることをしなかった。
 などが考えられます。
 ところで、このようなことを問題にするのは、次のような理由によります。
次へ進む