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| Aさんは長い間、証券会社に勤めていました。営業部の課長さんでした。話をすると株価のことや、これからの日本の問題点など、よく説明してくれました。 ご家族からの説明がなければ、とても認知症に陥っているなどとは気が付かないくらいです。 しかし、Aさんは認知症の初期あるいは軽度の状態にあると思われました。理由は幾つかありますが、次のようなことがあげられると思います。 *妻の病気について Aさんは言葉では妻の病気が大病であることを説明することができるが、そのわりには配慮がなく、妻への優しさが感じられないこと。 妻の倦怠感、疲労感、食欲不振などの理解ができず、Aさんの思い通りに妻が行動しないと、きびしく妻を叱ってしまうこと。 妻の病気からの不安感をやわらげるような会話をすることができないこと。妻の死について全く考えられないこと。自分は食事の世話をしているということを繰り返し喋り過ぎること。 *仕事について 自分の自慢話をすることはできるが、その話の中に同僚への感謝言葉や、特に長年の妻の内助の功をいたわる感謝の念が全くないこと。 株の売上高で表彰されたことが、何度も繰り返し語られたこと。 話のバランスが崩れていること。自分の都合のよいように、話が変わっていくこと。 仕事の話を始めると、話の区切りがつくまで自分勝手に喋り、聞き手の気持ちに無頓着であること。 *車について 接触した傷を何処でつけたか分からないこと。 信号無視について反省がなく、事故を起こした場合の責任などについて深刻に考えていないこと。 子供たちに「運転をしない方がいい」と言われても、全く耳を貸さないこと。 *その他 忘れっぽくなっていること。明日への目標がないこと。毎日、同じ内容の生活をしているだけで、現状の改善を意識してないこと。 以上でした。 |
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