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「父についての相談なのですが・・・」
と、息子さんから連絡をいただきました。78歳の男性に関する相談で、内容は次のとおりでした。
【父は東北地方の出身です。性格は真面目で、几帳面です。某有名企業の経理部門で、仕事一筋の人生を送りました。当時は経済的に多少は余裕がありましたので、退職後は再就職をしていません。
 父と母の二人で生活をたてました。子供は男ばかりで、3人います。長男の私の家族と三男の家族は、父と同じ東京に住んでいます。車で40分〜50分で両親の家へ行ける程度に離れています。次男は北海道に住んでいます。

 母は私や三男の家へよく遊びに来ます。孫たちと仲良くして、夕食を共にしながら父の許へ帰って行きます。3、4年前までは父も一緒に来ていたのですが、ここ数年は母だけが来るようになりました。父は腰痛に悩まされていたからです。そして子供たちは誰も気にも止めなかったのですが、3、4年前から父の忘れっぽさを母は訴えていました。最近になって母は次のようなことを言い出しました。
「お父さんが散歩から帰ってくる時間が遅くなったのだけれど、道が分からなくなったりしているのではないかしら」とか、また「夜遅くなってからでも、散歩に行こうとするのよ」とも言います。

 父は昔から散歩だけが趣味みたいな人でしたから、別に驚くほどのことはない、と私は母に言いました。しかし何か気になるので、先日、私は両親の家に行ってみました。父は昔ながらの父らしく無口でしたが、会話はしっかりしていて異常は感じられませんでした。退出間際になって、私が、「父さん、今はまだ寒いから無理だけど、夏になって暖かくなったら、一緒にクニ(故郷)にでも行ってみようよ」と話し掛けると、「そうだな、母さん(妻)も待っているからな」と答えました。
 私は自分の耳を疑いました。それで父に聞き返しました。「父さん、母さんはここに居るでしょ。オバサンのことでしょ」「そうだよ。ここに居るのは母さんだ。だけどもう一人クニにも妻が居るのだよ。だからできるだけ早く帰らなければならないのだよ」
 父は真顔でした。私は一瞬鳥肌が立ってしまいました。「時々お父さんは、さっきみたいなことを言うことがあるのよ。だからといって私に暴力を振るうこともないし、家を出て行って帰って来ないと言うこともないから、安心してちょうだい。時々寝ぼけたようになるだけだから」と言う母の声を背に、私は帰って来ました。

 どうでしょうか。父はこのままボケてしまうのでしょうか。もしそうだとすれば、私たちはどうすれば父のボケを少しでも軽くすることができるのでしょうか。教えて頂けませんか。】
 ご質問については、実際にお父上に会わせていただいていないので、私たちの経験による推測だけで参考にしていただけるような事実を述べさせていただきます。
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