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 今回は、最近インターネットでご質問を受けた『居心地のよさ』についての症状を考えてみようと思います。頂いたメッセージは次のようなものでした。
【私の父親のことなのですが、今90歳で、84歳まで自分で創設した会社の社長をしていました。今は弟が後を継いでいます。少しずつボケてはいたのですが、今年20日間ほど心不全で入院しました。その頃から段々おかしくなって、病院を自分の会社だと思っているらしく、まだ自分が社長をしていると錯覚したり、母親を自分のお姉さんと間違って話をしてみたり、夜寝なかったり、気難しくなったりで、どのように対処していいものか困っています。はっきり分かるときもある、いわゆる"まだらボケ"でしょうか?「精神科には行かない」と、言うことを聞きません。
 今、水分制限があって1日に800ccなのですが、それもなかなか思うようにいきません。塩分もかなり控えるように言われています。安定剤をもらって服んでいます。今いる家が自分の家ではないと言って、田舎に帰ろうと母に言うそうです。子供の頃住んでいただけなのですが・・・。よろしくお願いします。】
 ご質問の中では、
1. 「少しずつボケてはいたのですが云々」の「少し」の程度と、いつ頃からかがはっきりしないこと。
2. 「どのように対応していいのもか云々」は、現在どのように対応されているのか、なぜうまくいかないのか。
3. 対応される場合はどのような人たちに協力願えるのか。
4. "まだらボケ"とありますが、"まだらボケ"について間違った先入観を持ってはいらっしゃらないか。
5. 「今水分制限があって云々」の正確な診断名(この症状が認知症に関係することもある)と服用されている薬剤は何か、特に安定剤はどのようなものか、どのくらいの使用量か。

 などの不明な点がありますので、回答に窮しましたが、次のようにお返事をさせていただきました。
【心不全を発病したとき、脳梗塞を合併する人は少なくありません。この場合の脳梗塞は、その程度が重篤であれば生命を危険な状態に陥らせますが、程度が軽い場合は麻痺・言語障害などは目立たず、軽い意識障害(特に夜間に多い)が出現するくらいです。脳血管障害による認知症症状と、年齢からくるだけの認知症症状と、心不全による認知症症状とを、鑑別して対応する必要があります。 4月3日  院長・清水允煕】
 その後、ご家族から再びメールを頂きました。
【早速お返事をありがとうございました。最近少しずつボケもなくなってきています。何しろ高齢ですので、少しのボケは仕方ないと思っています。今1番困るのは、自分には今住んでいるのとまったく同じ家が故郷にあるので、そこに帰りたいとよく言うことです。自分の妻も同じ人間が2人いると言います。故郷に連れて帰って確かめさせるほうがいいのでしょうか。お時間があればお返事いただきたいと思います。】
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