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 今回は、前号『ある少女のこと』の続きです。ある少女Mちゃんが中学2年になった頃から現れた症状を、前回と重複しますが、以下にあげておきます。

学校を休むようになって、しだいに登校拒否状態へ移行した。
反抗的言動が強まり、暴言を吐くようになった。
妹(小学1年生)に暴力を振るうため、家で一緒に生活させられないので、母親の実家へ預けなければならなくなった。
両親に暴力を振るうようになった。ガラス戸などを壊したりして危険。このような時は両親も家の中へ入れない。駐車場の車の中で夜を明かすこともあるとのこと。特に母親に対しては暴力が激しく、怪我をさせることもしばしばある。それでいて母親の布団に入り、一緒に寝たりしている。
過食症となる。普通の子供の3〜5倍の量を食べる。たくさん食べた後はトイレで吐き、そして再び食べる。時間を構わず夜中でも食べては吐くを繰り返している。
体重は減り、やせ細り、生理も途絶えてしまった。
この間、専門病院に入院したが、本人の退院希望が強く、2週間で退院となる。
数日前にはガラス戸を割り、そのガラス片で母親に切り付け、自分の手首も切るなどして、大騒ぎとなった。

Mちゃんへの対応
 さてMちゃんに対しての私たちの対応は、次のようなことを念頭に置いて楽しい会話を繰り返すことでした。

1. 両親がお互いに尊敬し合い、感謝し合わないと、幼い子供の感情は成長の方向を見失います。羅針盤を持たない船の航海みたいな心の成長をしてしまいます。両親が仲良くなければ、不穏で冷え冷えした雰囲気に、幼い子は日々敏感に反応しています。このようなときの幼い子の「不安〜恐怖感」は、私たちの想像を超える大きさで子供の感情を傷つけているようです。そして長い日々の中で積み重ねられたこのような傷は、幼い子供の感情の中にはっきりとその存在の位置を残すようになります。『心的外傷』、つまり『積み重ねられた心的外傷』とでも表現可能な感情のあり方です。

・両親がさらに不和になったとき。
・自分ではどうしようもない状態に追い詰められたとき。
・理解してくれたり、救ってくれたりする人が誰もいないとき。

など、大きなストレスがあると、過去に作られたこの『心的外傷』の傷を、そのストレスが刺激することになります。すると以下のような症状が出現します。
反抗(Mちゃんの場合は登校拒否)、不穏、興奮、強い緊張、妄想、幻覚、睡眠障害、器物破損、母親への傷害、など。家庭内暴力として、いじめ、傷害、非行など。自分自身への暴力として、拒食、過食、自傷、自殺、などです。
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