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 今年の2月中旬、Aさんは厚木(下着を5枚着て)され、来院されました。Aさんは「前からこの病院にいた」と言いました。
 Aさんは「13年間父が育ててくれました。きびしかった」「母は私は13歳のときに死にました」「夫は優しくて、私の顔色ばかり見ていました」などと、会話は一応可能でした。長谷川式知能評価スケールは6点でした。しかし外来での私たちの判断では、認知症は軽・中・重の中程度の状態にあると判断できたので、「改善」の可能性が大であることを、付き添って来られた方々に申し上げました。

 Aさんは当院に入院されました。入院後のAさんは、

テレビに向かって文句を言う。
話し掛けに攻撃的。言うことは支離滅裂となりやすい。
何を聞いても色で答える。
時計が合っていないので、合わせようとすると「私の時計だからこれでいいの」と言う。常に「2時」にこだわる。
他の患者さんの杖を取り上げて、人を叩く。イライラしている。
進行方向にある障害物(車椅子など)を、力いっぱい押して目の前から排除する。避けて通らない。
出口を探してウロウロする。
入院日から2日間は、夜眠らなかった。
他の患者さんがしているレクリエーションを遠くから見ていて参加しようとしない。

などで数日を過ごされました。その後、Aさんの症状は次第に消失していきました。そして40日間の入院生活の後に、元気に老健施設に戻っていかれました。
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