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このように認知症が重度になってからの、AさんとBさんのこのような相違は、お二人が入院された頃からあったようです。 Aさんは人に優しい考え方の人で、自分の都合のよい人にだけ優しいということはなかったのです。このような考え方で苦労をしながら子供たちを育ててきました。仲のよい友人も多かったのです。 認知症に陥った年齢もBさんより遅く、八十三歳の頃でした。知的天寿を全うしたあとの認知症のようでした。 Bさんはわかがままでした。自分より生活のよい人たち、自分より能力のある人たちを認めることができませんでした。そのような人たちの欠点を探し出し、軽蔑し、攻撃することで自分の優位を保つことをしたりしていました。 Bさんは生活が苦しいなどということはなく、むしろ恵まれていたのです。しかしこのような考え方・性格のため、本当の友人や親しい仲間を持つこともできませんでした。孤独な老後を迎えることになりました。 このように、若い頃の考え方や生活の仕方が、私たちの老後に、認知症に陥った時までも影響を及ぼしています。私たちは自分の過去を引きずりながら、老年期の認知症までをも進行させているのです。 私たちが老後の認知症を防ぐためには、楽しい日々・嬉しい日々が老後に必要です。そのためには仲のよい友、楽しい友、一緒に行動してくれる友が必要です。老後になってからではそのような友人を作ることは至難の業です。 私たちは現在の思わしくない状況を他人のせいにしがちです。悪口を言ったりしています。このようなことでは親しい友人・楽しい仲間など作れるはずはありません。老後は当然のように淋しい日々、楽しいこともすることもない日々が続くことになります。その結果、認知症に陥るのも比較的早くなるのです。 まず、自分が変わらなければ、他人は変わらないのです。自分の欠点に気付き、反省し、他人の長所に感謝することから始めることが大切でしょう。 |
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