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明けましておめでとうございます。
いよいよ今春は二十一世紀の幕開けです。そして老人医療はますます重要な社会問題としてクローズアップされています。私たちも、過去二十余年の実績に安閑としてはいられません。スタッフ一同、より充実した医療・看護・介護を目指してさらに真剣に取り組む決意です。
ご家族の皆様やご愛読者の方々にも、一層のご支援・ご鞭撻を期待している次第です。どうぞよろしくお願い申し上げる次第です。
■今回は少し症例を離れて、認知症の規則性について考えてみました。
脳梗塞・脳溢血・脳挫傷などによる場合を除けば、お年寄りの認知症は無秩序・無規則に進行することはほとんどありません。規則性をもって進行します。
その規則性は認知症の症状として表出されます。認知症の進行に伴う規則性を、認知症の程度に応じて説明してみましょう。
まず<第一段階>として
お年寄りは、目標・期待・計画・予定・希望・夢などをもたなくなります。
「何かしたいことがありますか」
と聞いても
「別にしたいことはありません」
と返答されることが多くなってきます。これが小学生ならば、
「私は歌手になりたい」とか
「野球の選手になりたい」
などの夢を持っているのが普通です。
<第二段階>として
かろうじて目標・計画を持っていても、または周囲の人から目標・予定を提示されても、それらの実現のためへの努力が出来なくなります。あるいは努力が出来なくなります。あるいは努力が出来ても、その努力を目標達成まで維持することが出来なくなります。
よく病院へ入院された認知症のお年寄りが、「家へ帰る、家へ帰りたい」との訴えを繰り返されることがあります。しかし、家へ帰れるための努力がなされることはありません。「どのようにしたら、私の症状は軽快するのか」の相談や質問はないのです。
私たちが、「このようにするとよいですよ。家へ帰れますよ」と話してあげても、そのようにする努力は継続することはありません。
そして<第三段階>として
かつて教えられたり、経験して覚えたことを忘れていきます。もちろん知識・経験を応用することなども出来なくなります。
自分の本籍・生年月日・年齢・同胞・配偶者・子供たちなどを忘れます。
その結果<第四段階>として
日本語(母国語さえ)を忘れ、自分の名前も忘れてしまいます。食べられる物とそうでない物の区別がつかなくなります。
造花でさえも食べてしまったり、石鹸は言うに及ばず、消毒液や排出物までも口にしてしまいます。終日、ベッドの上で過ごすか、うろうろと歩いている状態となります。
以上をまとめてみましょう。
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