グル−プ[7] 重度認知症状態(前期)


 この[7]の段階では、お年寄りはご自分の『明日』を『今日』よりは良い日であるように 努力する気力を持つことが出来ません。過去の経験で得た知識を行動の中に適用することもできなくなってきています。また、お年寄りは間違っている自分の行為を、何度指摘され教えられてもすぐ忘れてしまわれます。

 したがって『間違いを訂正することの出来ない時期』と定義することができます。『頭(学習)』で 覚えていたことを忘れ始めている、またしようとしたことを忘れる、そのため「しようとして始めたことをきちんとやり遂げることが出来ない」「行動は途中で放棄される」、−行動の喪失−そんな認知症状態の時期がこの[7]の特徴です。

 この[7]では、まだ残されている能力、つまり丸印のつかなかった能力もやがては失われていきます。いったん失われてからでは訂正、つまり取り戻すことは時間と労力の点で大変です。丸印のつかないでいる能力を失わせないように、また、しっかりしたものにしてあげなければなりません。

 『終わり良ければ全て良し』という言葉は、お年寄りが一番必要とする言葉のようです。この言葉を価値あるものにするのは、周囲にいる私たちの務めでしょう。[7]と[8]は、この私たちの務めが果たせる最後の時期です。

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