2007年10月号より〜敬老会に携わって〜
指導員 島田文子
 私は、先日行われた敬老会の司会進行と職員出し物の寸劇で一役を演じた。
 はじめは、恥ずかしかったり、緊張したりで苦手な物に挑戦するような気持ちでの取り組みだった。しかし、当日、会を進めるに従って、患者さまやご家族の笑顔を見ることができ、敬老の日を迎えることの意味深さをうかがい知ることで、自分の苦手意識などは吹き飛んでしまった。
 私の普段の仕事は、日常生活動作の自立が困難な患者さまの介助が中心だ。個別に関わりながら、担当の患者さまが、より良く日常生活していただくことを目標に援助する。会話や表情だけでは、患者さまのニーズを理解することが困難な場合、患者さまにとって、よりよい対応ができたかどうかという自己評価は、なかなか難しく迷いも多い。
 敬老会に関わらず、患者さまとの関わりで注意する点の一つに、不快や不安を与えないということがある。具体的には、年間行事のような、普段と違う過ごし方に馴染めず、騒がしいといったマイナスの印象を持たせないことだ。
 今回も、私達職員は、楽しい、嬉しいといった良い感情を患者様に持っていただけるような敬老会にしたいと、全員が協力して計画・実施に至った。
 多くの患者さまが、大勢の人達とともに、演奏や劇を観覧したり、歌ったり、拍子や体操をしたりして最後まで参加することが出来た。また、そうした場の雰囲気を楽しんだ患者さまも多かったのではないかと思う。特に、病棟内では臥床傾向の患者さまが、自発的に体操している場面や、笑顔で子供たちを見ている表情は印象的だった。
 私自身は、台本を読み飛ばしたり、分かりやすく状況を伝えられなかったりと反省点が残ったが、日頃の介助とは別の達成感が得られた一日だった。
 今後も、様々な場を提供し、患者さまと共に楽しんでいきたいと思っている。