総師長 佐野清子
 明けましておめでとうございます。新年を迎えると、いつも「今年こそは・・・」と誓うのに、果たせないまま気が付けば1年が過ぎています。

【我はここに集いたる人々の前におごそかに神に誓わん。我が生涯を清く過ごし、我が任務を忠実に果たさん事を。
我はすべて毒のあるもの、害のあるものを絶ち、悪しき薬を用いる事無く、また、知りつつこれをすすめざるべし。
我は我が力の限り、我が任務の標準を高くせんことをつとむべし。我が任務にあたりて、取り扱える人々の私事のすべて、我が知りえたる一家の内事のすべて、我は人に漏らさざるべし。
我は心より医師を助け、我が手に託されたる人々の幸のために身をささげん。】

 私の看護師になるためのスタートは結核療養所付属の準看護学校でした。寮生活で、日祭日を除く毎日の朝礼でこのナイチンゲール誓詞を全員で朗読して1日が始まりました。40年以上も前の事です。
 載帽式でローソクの灯を見つめながら誓ったこの誓詞は、後に進学コースで学んだ学校では一度も口にする事はありませんでした。現在ではどうなのでしょう。時代の変化もありこの誓詞は受け止め方も変わってきていますから・・・。

 しかし私にとってこの誓詞は,看護師を続けてこれた原点にありました。忘れてしまった部分もありましたが、私の中に幻のように存在していました。
 患者様に教えられ、つたない技術で怒られ、また逆に慰められたり励まされたりしながら誓詞と共に今日があります。健康な体に生んでくれた両親に、看護の仕事に携われた事に感謝し、初心に戻り精一杯の精神で務めて行きたいと思います。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。