ケースワーカー 渡邉 香
 御殿場高原病院の10月、11月の行事は《散策の会》です。会場を院内から院外へ移し、患者様の状態によって近距離コース、中距離コース、長距離コースの各コースに分かれ、秋色に染まった院外を歩きます。

 ところが10月に入ると天候に恵まれず、雨が降っているため延期になってしまうことが何度かありました。そんな中、私は10月13日に長距離コースである富士サファリパーク遊園に同行させていただきました。

 当日の天気は朝からすっきりせず、雨がパラついたり止んだりしておりましたが、富士サファリパークでは園内を車で回り動物をみることができるので雨天決行でした。しかし普段外出されることの少ない患者様方のためには、さわやかな秋晴れの下サファリパーク遊園を楽しんでいただきたく思っておりましたので、あいにくのお天気に少しがっかりしました。

 出発前に患者様は全員外出着に着替えられ、ある方はご家族とまたある方は職員と一緒にバスに乗り込まれました。ご家族とご一緒の患者様は久しぶりのご家族との外出に満面の笑みをこぼされていました。

 サファリパークに着き動物ゾーンに入るとすぐに道の真中で熊のお出迎えです。バスの中はたちまち大興奮でした。広い敷地に動物たちが放し飼いにされているため動物を見つけると「あそこにいた」「向こうにもいるよ」「お母さん見えた?」などとそれぞれのご家族が患者様をいたわり楽しそうに遊園されている様子をうかがうことができました。

 あいにくのお天気で動物が見えないのではないか心配しましたが、動物たちは雨の中ゾーンの中を歩いたりお腹をすかせてかバスの近くに寄って来てその姿を見せてくれました。特に木の上で雨宿りをするライオンを間近に見ることができたのには、みなさんが驚かれ、喜んでいらっしゃいました。

 帰りのバスでは全員が楽しかったと言ってくださり、散策の会富士サファリパークの旅は無事に成功に終わったと思います。