ケースワーカー 岩田嘉代
 まだまだ寒さの続く御殿場高原病院では、三月三日の桃の節句に「ひなまつりの会」が行われました。
 旧病棟のホールには記念撮影用のひな飾りがあり、舞台には金の屏風と大きなぼんぼんが置かれました。
 今回の見所は『お雛様、お内裏様コンテスト』と『慰問・大正琴』です。
 コンテストには各病棟の患者さんや職員、そして病棟以外の事務・相談室の職員の計四組が、お雛様やお内裏様などの格好をして登場しました。
 一病棟では歌を歌い、二病棟ではお話をし、三病棟では鳴子を使った踊りを披露し、病棟以外の部署ではダンスを踊っておみせしました。
 素敵な衣装に身を包み、どの方も飾ってあるお雛様お内裏様に負けないくらい輝いていらっしゃいました。
 また、大正琴の演奏では、いつもお世話になっている地域の方々が慰問に来て下さり、素晴らしい演奏を聞かせていただきました。患者さんもじっと耳を傾けて聞いておられ、知っている曲はご一緒に歌って下さいました。
 私は今回、病棟以外の部署としてお雛様、お内裏様コンテストに参加いたしましたが、その後は体調が良くないなどの理由でひなまつりの会に参加できない方のベッドまで出向き、記念のお写真を撮らせていただきました。
 行事の時には、毎回パネルや小物を用意して、病状などのために参加できない方にもその気分を味わっていただけるようにしております。
 今回は、ガラスケースに入った雛人形を持ち患者さんの所へ行きました。雛人形を見て、ある患者さんは、
「まあ、きれいねー。それと一緒に写真を撮って下さい」
 とにこにこして言われました。また、別の患者さんの所へ行き
「お雛様と一緒に写真を撮りましょう」
 とお声をお掛けすると、雛人形をじっと見つめておりました。
 ご自分の幼い時のことを思い出していたのでしょうか。
 娘さんやお孫さんの桃の節句を思い出していたのでしょうか。