| 看護師 佐藤英子 | |
| 梅雨入り直前の6月12、13日、環境文化都市青森市で開催された、第11回介護療養型医療施設全国大会青森大会に参加しました。今大会のテーマは「高齢者医療−自立への道−」。介護保険制度施行3年経過の今、制度の新しい試み、施設の取り組みなども伺うことができ、刺激を受けました。 記念講演「介護療養型医療施設の使命」では変化する顧客の動向にどう対峙するか、使命がはっきりしていないと厳しいものということを感じました。老人医療の過去30年の歩みを10年毎に分析され、'73年量的拡大、'83年医療費抑制、'93年質の向上、次は・・・各施設の自立への道であるとのことでした。高齢者は居場所(尊厳)、座る場所(存在)、行く場所(未来)を求めている。施設の理念の明確化で「老人にも明日がある」「大往生の創造」などは使命が分かりやすく共感することができました。 シンポジウム「介護療養型医療施設の目指すもの」では、4施設の現状が画像や熱い言葉から心に染み込んできました。ユニットケアはこれからの使命と全室個室にし、最期を安らかにその人らしく送れるようにした所。シンポジストの人柄が伝わって拍手しました。また、全ての部屋から庭・緑・陽・光を感じられるようにした。食事を大切にとユニット化したらスタッフの配置に苦慮している。終末期のとらえ方、その際の対処法、インフォームドコンセントについて、などの話もありました。早期にリビングウィルについて確認が必要かなどの発言もありました。「諦めなければいつか実現する。諦めないでできることを一歩一歩実施していくことで信頼関係を築き、生活の質を高める支援につながる」と締めくくられました。 介護保険の改正では在宅支援を強化しています。生活障害の方が1人で在宅で暮らせるか、時間置きに訪問してくれるとはいえ、人間らしい生活、楽しいと感じる毎日といえるか考えさせられる課題です。人生の終末を支援する施設が求められ、療養型医療施設はその使命があるのではないかと思います。 研究発表は高齢者の自立支援・・・排泄・食事・服薬についてが多く、根拠に基づいた分析・評価をし、プラス思考の援助の報告がありました。根底には尊厳、質の向上があると思われます。生活の質の向上という面ではアメニティーに関すること・・・癒し空間(ギャラリー設置)、ハーブの活用で安眠への誘い、お茶・墨による消臭、サンシャワーで自然な目覚めなどの工夫の発表。病院という特殊環境から生活の場と自然への援助でした。転倒防止では見守りのスケール作りで誰もが理解でき対応できるものでした。看護は観察から始まると言われる通り、コメディカルの立場から意見を出し合える環境が根付いている施設の発表は迫力を感じました。 健康、病気、人間・・・・・・と学ぶこと、議論することがたくさんあります。これからも自然治癒力を妨げないよう、その人の持てる力が最大に発揮できるように支えていく看護をしたいと思います。それが実施されている施設で療養したいし、自分の生きがいとしても求めていると感じてきました。 |
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