看護師 佐藤英子
 新橋病棟の3階に位置しているのが第3病棟で、2002年12月1日に介護病棟としてスタートしました。上からの眺めは絶景ですが、地に足がついていない分、不安です。御殿場高原病院の理念の実践を目標に努力していきたいと考えております。新年の挨拶とあわせて、よろしくお願いいたします。

 10数年前、看護の先輩が「3A」を理念とし、自宅でお年寄りとの生活を始めました。「あきらめない、あかるく、アクティブに!」の3つのAのことです。少人数でお年寄りを深く理解する。そして「できる力」や「わかる力」を拡大するように時間をかける。田圃の畦道を手をつないでする散歩、書道をしたあと褒め合う、掃除を一緒にして感謝する。やがて不安な顔から笑顔になっていく。
 テレビで放映されたこともありました。お年寄りたちは、やがてその人らしい人生を取り戻していきました。看護させてもらう者の考えで変わるのですね。

 フローレンス・ナイチンゲールは「病気とは回復過程である。看護は回復過程を助けなくてはならない」と『看護覚え書』で語っています。人間、健康、環境のかかわりや、より健康的に生きる道の拓き方を学びました。介護保険制度の趣旨に応えていく方法を考える参考書としていきたいと思っています。

「それではどんな病棟を目指すのか?」と質問されたら、このように答えます。「その人らしさが出せる明るい元気な病棟」ですと・・・。長期目標は退院に向け個人に合った自立への援助をし、退院していただくことです。そのためには言動を傾聴し、観察し、その方の持てる力を拡大させるように働きかけ、訴えを満たすようにする。端的にいうと自分が入院したいと思えるような病棟です。それはまた50歳にしてできない自分を知った者の答えであり、課題です。

 人間関係は大豆、それも納豆の大豆です。栄養があり、脳の活性化や血肉には欠かせない。そして、血液をサラサラにする。臭いがイヤだと言う方もいますが・・・。生や煮物だとコロコロし、どこかへいってしまう。豆腐のようになるとまろやかだが、くずれてしまうとまとまらない。したがって納豆なのです。個性を尊重し発揮して下さい。芥子、葱、醤油、味噌、マヨネーズ等々何にでも合い、工夫次第で持ち味が出ます。でも乾燥しそうで困っている豆や、賞味期限切れの真っ白な豆には、こちらから自主的にネバネバを出して仲良くまとまりましょう。かき混ぜれば混ぜるほど、美味しくなるのが納豆です。こうして血流を良くしましょう。

 以上、妙な例えですが、御殿場高原病院の理念である「やさしさ」を実践し、安全な環境を提供する。患者さんには事故のない安全な生活をと願っております。
 歩き始めたなかりの新病棟ですが、ハードに恥じないように目標に向かい努力していこうと思います。ナースステーションをご気軽に利用して下さい。