看護師 鳥原郁子
 さる10月29日・30日・31日に河口湖紅葉狩(バス旅行)コースが実施されました。3日間共に秋晴れに恵まれ、今年は寒気団の訪れが早いとのことで紅葉が見頃かなと楽しみでした。

 私は30日に参加させていただきましたが、朝から秋晴れで素晴らしい富士山が顔を見せていました。患者様9名・ご家族の方15名・職員6名の計30名の旅でした。出発する前から患者様には旅行に出かける話をして、髭を剃ったり、化粧をしたり、いつもとは違ったサイクルで一日がスタートしました。出掛ける前に「ねっ、出掛けるの?どこ?どこいくの?」と何回も聞くKさん。また昼食のあとにハンドバックからそっと鏡を出して紅をさし、化粧直しをしているIさん。お出かけムード一杯の中、13時に皆バスに乗り予定通り出発しました。

 河口湖までの所要時間は約50分程でしたが、バスの中では家族毎の会話を楽しむために、横一列に座りました。Fさんは奥様と手をつないだり、Tさんはお嫁さんに色々と面倒をみてもらったりと様々な光景でした。Iさんは甘えたような声で娘さんと楽しそうに話をされ、とてもはしゃいで、自然体でご家族の愛情を受けていらしゃる姿を見て、家族とのコミュニケーションから受ける影響の大きさを痛感しました。

 途中籠坂トンネルを抜けると一面すすきの原に富士山がくっきり見え、頂上の雪が陽の光で氷のように見え、皆さんの口からは「ステキ、ステキ」の連発でした。もみじ回廊のもみじは、残念ながら全く紅葉していませんでした。

 遊歩道を散策して、河口湖を臨む「あかり亭」で、お茶とケーキで一服しました。
 ここからは湖面の向こうに富士山が見え、まるで額に入った絵のようでした。ひとりの患者様と奥様が満面の笑みで「自分の家は神奈川県の横須賀だから、富士山は殆ど見たことがなく、こんな近くで見ることができてうれしい!」と、とても喜んで下さいました。

 今回の旅行に参加し、皆さんの満足そうな顔を見て満足感を覚える反面、短時間ではなく、もっとゆとりを持った企画がいいのかと考えさせられました。しかし、患者様の体力のことなどを考えると3時間程度の旅行が疲労感の蓄積がなく、良い外刺激が受けられるのではないかと思いました。
 今後も、少しでも刺激のある生活を送れるような行事を企画し、少しでもご家族とのパイプ役を果たしていけたら良いなと感じました。