| 生活指導員 喜田 浩司 | |
| 今年の敬老会は病院の増改築工事の進捗で中止になりました。しかしこの日は、お祝いに多くのご家族の来院が予想され、担当ワーカーにご家族接待用のトコロテンコーナーを設け、患者さん方と一緒に召し上がっていただいてはと提案しました。賛同が得られたので各病棟から応援を受け、1階ご家族休憩室に開設しました。 来院されたご家族にトコロテンをお勧めしましたら、患者さんとご一緒に席についていただきました。勤務員は慣れない手付きでトコロテンを突き、サービスに努めました。 ご家族からは天突きを体験したいと申し出があり、体験していただきました。プレハブの休憩室などには注文取りに伺いました。「おいしい」とお褒めを頂き、何より嬉しく思いました。 トコロテンは中国から伝来し、京都の商人が干し上げ寒天を作りました。寒天は細菌の培地としても必要で、天然寒天と工業寒天の2種類があり、ペニシリンも寒天を培地として作られました。 トコロテンは食物繊維をもっとも多く含んでいるヘルシーな食品で、血中のコレステロールを減少させる力を持ち、狭心症や脳梗塞の予防にも役立つ有能な食品としてもよく知られ、特に女性に人気があります。 その作り方は紅藻類の天草(てんぐさ)や海髪(おご)を水に浸け天日にさらし、ゴミ等を除去、数回繰り返すと次第に脱色して白くなります。これを鍋に入れ、水と酢を加え煮詰めると、溶け汁になります。布で濾し、冷えると奇麗な色のゼリー状に固まります。ダシは出し汁に砂糖を入れ、冷ましたら酢を入れます。薬味は練りからし、炒りゴマ、刻みのりを使います。私の故郷(三重県志摩郡)では、刻みニラを入れます。味は何と言ってもタレで決まると思います。 ご家族のお話で、娘が好きでいつもスーパーで買ってくるとお聞きしたので、天草を差し上げ、トコロテン作りに挑戦していただきました。2回目で成功したとお聞きし、職員もトコロテンはできたが、オレンジやフルーツを入れたけど失敗したとのことです。 患者さん用には柔らかく作りました。柔らかいからよいと安易な考えでいましたが、上司から半分に切るようにご指導を頂き、反省しました。次の機会も故郷の天草を使い、サービスに努めたいと思います。 |
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