| 生活指導員 金田 功 | |
| 毎年9月15日、ご家族の参加を頂いて、病院あげて行われる恒例の「敬老会」は、当院の増改築工事が最盛期となってしまい、残念ながら中止となってしまいましたが、敬老のこのよき日に、ぜひお祝いをしたいという熱心なご家族の申し出を頂き、お言葉に甘えて、高原病院まで慰問に来て頂くことになりました。お陰様で、恒例の「敬老会」に負けず劣らずの温かい心のこもった「敬老会」を行うことができました。 当日の出し物は、ご参加頂いた2組のご家族手作りのもので、最初にステージに立たれたのはKさんのお孫さんで、とても可愛らしい魅力的なお嬢さんでいらっしゃり、プロの歌手を目指しておられるとか。この9月にはCDを出されたそうです。 お歌が始まると、その軽快なリズムに合わせて、前の方の患者さんから、自然に手拍子が打たれ、とても華やいだ雰囲気になりました。元気の良い患者さんが、沼津弁で「アンタァ、エエ声してるジャン・・・」などと声援が送られました。Kさんは少々丸まったお背中を時々体を起こされては、満面の笑みで精一杯の応援をなさっておられました。見ているこちらも嬉しくなってしまいました。 Kさんは、入院5ヶ月目ですが、近ごろは表情がとても豊かになり、入院当初の怒りっぽいお顔はすっかり影をひそめて、いつもニコニコ顔で、覗く白い歯(入れ歯です)がとても素敵なおばあちゃんに変身されております。 次にステージに立たれたのは、Sさんご自慢の娘さんです。頻繁に来院していただいておりますので職員も顔馴染みで、常に笑顔を絶やさない、美貌のご夫人でいらっしゃいます。私など、親しくお声を掛けて頂くと、いい歳をしてドキドキ胸が高鳴って、そのたたずまいの美しさに圧倒されてしまいます。そのお淑やかな奥様が、何と「ソプラノ」独唱・・・力強い歌声がホール一杯に響き渡って、患者さんも職員も一瞬度肝を抜かれてしまいました。おたがい顔を見合わせて、あの美声はどこから出てくるのか、ただただ感心しながら聞き入ってしまいました。一曲終わると、期せずしてホール内から盛んな拍手が起こり、いつまでも続きました。 ピアノを伴奏して下さったのは有名な作曲家で、娘さんの声楽の先生でいらっしゃるとか。はるばる御殿場の地まで慰問にかけつけて下さいました。本物のピアノを聞かせて頂き、患者さんも職員も、みんな大満足。応援本当にありがとうござました。あつかましいようですが、また機会がありましたらぜひ慰問に来て下さることを心から願っております。 お歌を歌って下さった優しい心のKさんのお孫さん。一生懸命で、「ソプラノ」を独唱して下さった、ほのぼのと心温まるSさんの娘さん、本当にご家族を大切に思う心遣いには、感謝の気持ちで一杯です。紙面をお借りして改めてお礼申し上げます。 これからも高原病院の一員として、院長先生の理念を体し、ご家族に換わって、患者さんの1人1人に、優しさや、愛情をシャワーのように浴びせて、快適な病院生活を送って頂けますよう頑張ってまいりたいと、気持ちを新たにしております。 |
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