◆石村博子著 『生きる力抱きしめて』
この本は清水院長のご先輩根本宏先生の生立ちの物語です

 根本宏先生は東京都練馬区大泉学園にある根本外科医院の院長です。東北大医学部在学中には、経済的に恵まれない学生を援助するための、昭和寮という学生寮で過ごされました。温厚で人望が厚い根本先生は昭和寮の寮長に推されましたが、その寮長時代の下級生に清水院長、鈴木保武医師、小山内實三重大教授の俊秀が勢揃いし、以来今日まで、お四方の深いご親交が続いています。
 本書は、幼くして両親を失い、一人の姉と共に孤児として厳しい敗戦後の混乱期を生き抜いた根本少年が、父の遺志を継いで医師を目指すため東北大学医学部に入学するまで、悪戦苦闘の生立ちから少・青年期を描いた感動の物語です。著者・石村博子氏は『ハルビン物語』(講談社)、『生の証しをのこして』(筑摩書房)など、数多くの著作を発表して活動を続ける実力派ノンフィクション作家です。
 根本先生が立志伝中の人物であるとは伺っていましたが、これほどの苦境を乗り越えて来られた人とは知りませんでした。人間の成長にとって社会状況や学校教育、家庭事情などの大切さは一応理解できますが、本当に強い人間は教育や環境とは無関係に、先天的に強靭な意志力を備えているのではないか、とさえ思えてくるのです。根本少年がどんな悪環境に揉まれても、必ず立ち直って頭角を現してくるのは、生まれながらにして、「選ばれし人」だったに違いないと思いました。(鷹橋記)  
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定価1500円(消費税込)


◆岩田悦子著 『富士山の歌』

 本紙連載『病棟だより』が本になりました
 ご好評いただいている看護師・岩田悦子さん執筆の『病棟だより』が連載30回に達しましたので、かねて筆者と約束していた通り、記念に小冊子として製本しました。
 本紙のご愛読者ならお読みいただいている方が多いと思いますが、改めて通読してみると、当院スタッフの優しさと仕事に取組む真摯な姿勢が頼もしく伝わってきます。皆様にもぜひご一読をお薦めします。
 ご覧になりたい方は、製本代実費360円(郵便切手可)を添えて当院事務部までお申し出下さい。当院受付にも置いてあります。