| 薬局 栗原チヨ | ||||||||||
昔の人は外で食事をする事は少なかったと思います。現在では気楽にどこまでも、お茶を飲んだり、食事をしたり楽しい時間を持てます。ところで今日は患者さんと外食とのことで、身支度をして病院のバスに乗り込みました。
スタッフはそれぞれの患者を受け持っています。私はSさん、車イスを使用している方です。普段はどちらかというと笑顔が少ない方と聞いていましたが、私が病室に顔を覗かせると、いつもニコニコして、「今日、いたの?」から始まっていろいろとお喋りを始める方です。そんなSさんと外食ができるなんて、私のほうがドキドキでした。 バスの中では、普段は見られないような顔をしていました。外に出るとそれだけで気分が違います。現地に着いても患者さんの行動は落ち着きがあり、自分で食事のできない方は介助が必要ですが、Sさんは自分でもくもくと食べています。 お寿司のにぎりは親切に、患者さんの為に食べやすいように切り込みが入っていました。患者さんは無駄口もなく、ただ「美味しい」と嬉しそうに言いながら、お茶のおかわりをして、のんびりと1時間ぐらい休憩をとりました。 その後またバスに乗り、高原ビールの中を1周して、その足で富士霊園へ向かい散歩。職員たちはお腹がいっぱいで、腹の皮がつっぱって目の皮がたるんでる、そんな感じでしたが、なんと患者さん方の目はギラギラです。いつもと違う環境が患者さんに刺激を与えているのです。 20分ぐらい散歩してからソフトクリームを食べました。「食べきれるかしら?」と思いながら見てみると、なんと患者さんは大喜びで、こぼさずペロリと食べていました。 富士霊園でお仕事をされている方も、かなりご年配のように見えましたけれど、私たちの行動をどのように見てくれたのかしら?どのように感じてくださったのかしら?そんなことを思いながら、Sさんの車椅子を押してバスに戻りました。 患者さんの笑顔が本当に素敵で、「幸せは今いる場所にある」そう感じながら、短かったけれど楽しいひとときを過ごすことができました。 |
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