| リハビリ 勝又 実 | |
| 6月より3ヶ月間のレクリエーションは、ご家族との小旅行を実施しています。目的として、 1.ご家族と患者さんの交流がより深く持てるように。 2.季節感を感じていただくために。 3.社会との関わりをなくさないように。 と3つをあげています。内容は3コース設定してあり、Aコースはドライブをしながら散策や喫茶を、Bコースは外食が中心で、その後市内観光を、Cコースはレジャー施設を見学した後、外食をします。その中からご家族に選んでいただいております。中には体調によってご家族の希望に添えない場合がありますが、できるだけ希望に添えるよう、職員一同努力しております。 一例を紹介します。Kさんは84歳の女性で、学校の先生をしていましたが、6〜7年前よりボケ始めてしまいました。家の周りをグルグル歩き回ったり、物いじり行動をご家族が止めたりすると興奮して怒ったりします。そんな患者さんですが、旅行当日の出発準備の時は、院内を歩き回っていて、疲れている表情でした。しかしご家族と会った瞬間に笑顔になり、嬉しそうなご様子でした。 車中ではご家族の隣に落ち着いて座っていました。食事の時は疲れているような表情でしたが、天ぷらうどんをおいしそうに召し上がりました。食後は市内観光にでかけましたが、そこでは車から降りたがらないのです。「動物がいるので行きましょう」と誘うと、降りて下さいました。クジャクを見て、「きれいだね」と言うと、うなずいていました。 少し散歩すると、「帰りましょう」と言って車の方に向かうので、「まだ時間があるので、もう少し歩きましょう」と言うと、再び歩き始めましたが、5分くらいたつとまた、「帰りましょう」と言いました。そして車に乗るとほっとしたのか、笑顔が見られました。そして皆に乗るように勧めたり、気を配って下さり、まるで修学旅行の引率のように、時間や人数を気にしていました。帰りの車中では落ち着いて景色を見ていました。病院に着くと自分からすすんで車から降り、椅子に座ってにこやかな顔をしていました。 Kさんは、ご家族に会えた嬉しさと教師の頃を思い出していたようでした。その後、院内での行動が変わってきました。表情が明るくなり、職員の話し掛けを理解できるようになっていきました。興奮して怒ったりすることもなくなっていきました。外出した後は、他の患者さんも落ち着きが出てきて、表情が豊かになっています。 |
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