| リハビリ 勝俣 実 | |
| 高原病院に十数年勤務させていただいておりますが、内気な性格もあって人と接することが苦手で困っています。人と会ったときや宴会時には何を話していいか困ってしまいます。いつも黙って座っているだけで話題に乗れないことがあります。 こんな性格ですので、患者さんとお話することがとても苦手でした。そういう時、他の職員が患者さんに対してどのように接しているかを見習って、それを真似てみましたところ、徐々にお話ができるようになり、それが私にとって楽しく感じられるようになりました。患者さんから昔のことやいろいろな知恵話を教えてもらえるようになりました。そして患者さんと冗談が言えるようになってきました。 初めは、私の顔を覚えているだけだったのが、いつしか名前を覚えてくれるようになりました。名前で呼んでくれたときには嬉しく感じました。 そういう患者さんが退院してから手紙をくれ、時には病院に電話をかけてきて下さり、私を名指しで呼び出して下さる方もあります。そんな時は、瞼が熱くなる思いになります。退院してからも覚えていてくれることは、その患者さんへの接し方が間違っていなかったことの証しではないかと、内心安堵することがあります。 入職した頃は、無口で何をやってもままならぬ私でしたが、仲間の心温まる気持ちに接しているうちに冗談が言えるようになり、徐々に自分の意見を言うことができるようになりました。 最近、こんな自分を省みた時、当時の自分の気持ちと患者さんの気持ちが、ある部分似ているような気がしました。私と同じように患者さんも話はしたいが、うまく言葉にできずにいるのではないだろうかと感じることがあります。返事がなくても、根気強く話し掛けていると徐々に言葉が出るようになり、いずれその言葉が増え、話をしてくれるようになるような気がしました。 話をする機会が多くなると、次第に心が通い合うようになり、患者さんの表情も豊かになってきます。その次には患者さん自身の方から声を掛けてきてくれるようになりました。つまり、患者さんは楽しい場としての私を求めてきているのではないかと、最近何となくこんなことを考えております。 |
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